更新:コーテックスは通常販売されていなく、特定の場合のみ販売しています。
こんにちは!スマートドールのクリエイター、ダニーです!
スマートドールでは2種類の材質のボディーを展開している。ひとつは「コーテックス」(CORTEX)、もうひとつは「ソフビ」(VINYL) と呼ばれるものだ。スマートドールの商品詳細ページでどちらかを選んでもらうようになっている。別途記載がない限り、どちらの材質を選んでも頭と手はソフビ製だ。上の画像を見ても違いがわからないという方はコーテックスを選ぶことをお勧めする。実はこのうち二人がコーテックスボディーを採用しているのだが、どれかわかるだろうか? ^o^
コーテックスもソフビも同じ3Dデータから作られており、その形とフォルムはさほど変わらない。スマートドールのアパレルやアクセサリー、ボディーのオプションパーツ(胸、ハンド、ハイ足など)はどちらのボディーにも使える。両者の決定的な違いはその材質と組み立てられ方だ。どちらがより優れているということはなく、あなたが何を求めているかによってそれぞれに長所と短所がある。
ソフビボディーは、このスケールのファッションドールになれたドールユーザーのためにデザインされている。コーテックスと比較するとそのボディーはよりしなやか柔らかくできているのだが、柔らかい材質はまた、暗い色の生地が色移りしやすく、ドールユーザーならではの忍者のようなメンテナンススキルを必要とすることを意味する。ソフビボディーは簡単にばらせることから、ドールユーザーはもっとカスタマイズを楽しむことができる。しかしそんなドールユーザーもかつては初心者だったわけで、ソフビボディーとじっくり向き合う時間とリソースがあるのならば、ぜひとも!
コーテックスとソフビはいずれも日本国内で成形され、組み立てられている。コーテックスの自作キットもあるのだが、これはスーパーハイパー上級者のためのものだ。自作キットはこちらだ。しかし、ニュージャージー州のサマーフィールド校にはスマートドールユーザーのスーパーハイパー上級者の先生達がいます!そのような恵まれている学校にはSTEM教育の一環としてスマートドールのコーテックス自作キットを無償で提供している。
もし2つの材質の良いとこ取りをしたいのなら、コーテックスのボディーを選んで、追加でオプション胸パーツを購入すると良い。オプションの胸パーツは全てソフビでできており、「ハイブリッド」にすることでソフビの胸が持つ柔軟性のおかげでもっとダイナミックなポージングが可能となる一方、コーテックスがボディーに頑丈さを与え、また、生地からの色移りを防いでくれる。この写真ではリバーティーちゃんがコーテックスボディーでソフビ製胸を装着してポケモンごっこを。
さっきも述べたように、僕たちの前月比のお客様のうち80パーセントが初めてスマートドールを購入する人たちで、2019年9月現在、その大部分がコーテックスのボディーを選んでいる。これらの写真では世界中の方がわざわざうちの旗艦店ミライストア東京まで足を運び家族のためにスマートドールを購入している。
どちらか選びやすくなるよう、それぞれのボディーの長所と短所を下記にリストアップした。ほとんどのメーカーさんはたいてい長所だけを挙げて短所には言及しないものだが、例えお客様が他のブランドに流れてしまったとしても、自分たちの製品に関してできる限り正直でいることが僕たちにも、お客さんにとっても一番良いことなのだ。僕たちは自分たちが作る製品にたくさんの努力と愛情を込めていて、お客様の期待に応えるものではなかったからという理由で押入れの中にひっそりとしまわれるようなスマートドールを作ってお金儲けをすることに興味はない。
それに、あなたが眠りについた後、暗い押入れの中に放置したスマートドールが何をしでかすのか僕たちにも責任がとれない。
ところで、輸送中に寒くならないよう、全てのスマートドール女子にはスポーツブラセットが付いている。また、伸縮式のスタンドも付いてくる。
コーテックスもソフビもその可動域はほぼ同じだが、ソフビはムニュムニュとしていることから、ソフビの胸は首や肩のあたりをより大きく動かすことができる。コーテックスを選ぶお客様にはソフビの胸を購入することをお勧めしたい。最も人気があるのはMスムーズ胸だ。また、暗い色の生地を使ったアパレルを着せたい時には、コーテックスの胸に付け替えることもできる。股の部分をわずかながらより大きく動かせるのは実はコーテックスの太ももだ。コーテックスの固い材質の埋め合わせとしてこのように設計された。
ソフビのボディーは(デスクトップ型PCのように)ばらすことができるが、パーツを付け替えたりカスタマイズするドールユーザーにとっては嬉しい特徴かもしれない。一方のコーテックスは分解できない。MacBookと同じだ。
コーテックスとソフビはどちらもツヤ消し見た目だが、いずれもすり傷ができることがあり、その材質と色によっては目立ちやすい。スマートドールの表面に爪が当たってできる傷、これはすり傷の一例だ。すり傷はミルク、シナモン、ティーの肌色のソフビではほぼ見えないが、ココアでは目立つ。ココア色のボディーにすり傷を消すためのメラミンスポンジが付いてくるのはこのためだ。軽く表面をこすればいい。
コーテックスの場合はどの肌色を選んでもすり傷が目立つ。傷を消すためにミルク、シナモン、ティーにはスポンジやすりが、ココアには網やすりが付いてくる。軽く表面をこすればいい。ソフビに比べてココア色のコーテックスにはかなりテカっている。もしツヤ消し見た目がお好みならソフビを選択しよう。
コーテックスのボディーもソフビのボディーも肘、手首、足首には球体関節が使われているが、分割線があるのはコーテックスだけだ。分割線には抵抗感があるが球体関節は許せるという人はソフビを選んで欲しい。スマートドールにはアパレルを着せるし、ボディー側面の分割線をじっと見つめるわけではないという人は、コーテックスが十分にあなたのニーズを満たしてくれるはずだ。
コーテックスでできたパーツは内部の骨格にひっかけられるようになっており、このおかげで平らな面に立たせた時にも頑丈で安定している。一方のソフビは内部の骨格を覆うように肌を伸縮させており、このためパーツが若干グラグラするように感じられるのだが、それはまたドールのしなやかさの所以にもなっている。
コーテックスもソフビもその製作費に大きな違いはないが、ではなぜ販売価格が異なるのか?ソフビ金型代のほうが安価(開発期間の単位は月)だが、1体あたりのコストはものすごく高い。反対にコーテックスは金型代が高く(開発期間の単位は光年)、1体あたりのコストは低い(日本製成形しているため、すごく安くなっているわけではない)。パーツを接着剤で閉じる必要があることから、現時点で組み立てにより時間がかかるのはコーテックスでできたボディーだ。しかし長い目で見れば、すぐに遊ぶことができてメンテナンスも簡単なコーテックスは、子どもや初めてスマートドールに触れる人にとってより人気の高いボディータイプになるだろう。ソフビと比較してより競争力のある価格でコーテックスを提供できるよう、僕たちがこの技術に積極的に投資しているのはこのためだ。
コーテックスの開発物語はこちらで読める。
これぐらいかな!どちらを購入するか決めるにあたり、この記事が十分な検討材料になっていると嬉しい。もしまだ足りない場合は開発工程の細かい部分についてさらに読み込むか、#smartdollのハッシュタグを使ってInstagramをはじめとするSNS上で他のスマートドールオーナーに話を聞いてみてはどうだろう。